朝日新聞は7月24日、次の報道を行いました。
大阪市の第三セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)の中井康之更生管財人は23日、大阪府の橋下徹知事に「庁舎移転を検討いただき、購入を考えていただけないか」と買い取りを打診した。府庁移転条例案は3月の府議会で否決されたが、橋下知事は「議会に再挑戦したい」と述べ、改めて移転に意欲を見せた。
中井管財人は「9月末から10月初めまでに方向性を明らかにしてほしい」と要請。橋下知事は会談後の記者会見で「府庁舎を持ってくる市の意気込みがなければ話は動かない」として、大阪市の平松邦夫市長に周辺地域の整備などを進めるよう求めた。
WTCの買い手には複数企業が名乗りを上げている。中井管財人は「公共団体が取得するのがより好ましいのではないか。周辺地区の活性化に資する」として府との交渉を優先し、府側の態度が明確になるまで企業との交渉は事実上凍結する姿勢を示した。
これに先立って、中井管財人は平松市長にも買い取りを要請。平松市長は買い手がつかなかった場合は市が買収するとの考えを改めて示した。