産経新聞は8月6日、次の報道を行いました。
大阪市は5日、市主催の「気管支ぜん息児健康回復キャンプ」に参加した小学3~6年の児童22人とスタッフ4人がインフルエンザの症状を訴え、うち3年生の男児(8)の新型インフルエンザ感染を確認したと発表した。ぜんそくなどの慢性呼吸器疾患を持つ患者が感染すると重症化する可能性が高まるが、児童らの症状は軽いという。
市によると、キャンプでは1日1回、医師が児童の診察を行っていたが、発熱などの症状はなかった。市は、児童については事前にかかりつけ医の診断書を提出させていたが、スタッフの健康点検はしていなかったという。
キャンプは、ぜんそくの持病がある児童を対象に、自然の中での野外活動や集団生活を通じて健康を回復してもらおうと市が企画。8~12歳の児童43人と小児科医師らスタッフを含む計70人が、7月29~31日に2泊3日の日程で三重県伊賀市の大阪市立伊賀青少年野外活動センターを訪れた。
30日朝、女児6人の班の世話を担当していたスタッフの女子学生(19)が38度の高熱を発症し、医師がかぜ薬を投与して個室に隔離。翌日午前に学生を電車で大阪市に戻し、他の参加者は予定通り午後に貸し切りバスで市内に戻った。
その後、同日午後から今月5日にかけて、学生が担当した班の女児4人を含む児童とスタッフ計25人が発熱などの症状を訴え、うち男児の1人が家族への感染を避けるため入院しているという。