大阪市をよくする会

WTC周辺にカジノ構想、大阪府と市が提案へ

WTC周辺にカジノ構想、大阪府と市が提案へ
府庁舎移転を後押し
 大阪市の第3セクタービル「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC、住之江区)への大阪府庁舎移転を後押しするため、大阪府・市は、WTC周辺エリアの活性化策として、カジノによる国際集客特区の創設や迎賓館施設の整備などを検討する方針を固めた。府・市と関西財界トップが15日に開く「夢洲・咲洲地区まちづくり推進協議会(仮称)」で提案される。

 カジノ構想については、橋下徹知事が強い関心を示しており、今年7月には外遊先の韓国・ソウルで公営カジノを視察。「今後の行政運営に生かしたい」としており、臨海部のコンベンション施設の柱と位置づけられる可能性もある。

 ただ、カジノは刑法上賭博とみなされ、実現には特別法を新たに制定する必要がある。これまでに東京都の石原慎太郎知事がお台場、大阪府の太田房江前知事が関空島への設置を目指し、法整備や規制緩和を国に働きかけたが、実現に至っていない。民主党や自民党の一部議員も合法化を求めているが、青少年への悪影響や治安悪化の懸念から反対論も根強く、今回の構想も議論を呼びそうだ。

(2009年9月15日  読売新聞)