朝日新聞は10月28日、大阪府議会で府庁移転が再び否決され、WTC購入費のみ可決されたことについて次の報道を行いました。
◎橋下徹知事
――WTC購入予算案の可決に落ち着いた
自分1人で本当にいいのかどうか悩んできた課題。議会で判断いただいたことで、大阪市と一緒にさらにまちづくりを頑張っていきたい。
――移転条例案は2度目の否決。どう受け止めるか
まだ(可決ラインの)3分の2には頑張りが足りないということです.。
――本庁舎移転は今後もめざすか。次の2月議会に再提出は
それが僕のゴールですから。次はまだ早いんじゃないですか。
――ビル自体はどうなるか答えがないままでの結論だ
庁舎機能を害しない範囲で、府市連携の機能を移転できるものはしていく。議会と議論したうえで、制度設計が重要。これから詰める。WTCビルをそのまま空きビルにはしません。
――第2庁舎か
今の段階ではそうです。民間ビルに年間6億、7億円払って入っている部局をまず整理する。まずワンステップ踏んだということで、府民にも納得して頂けると思う。
――知事室の移転は
本庁舎に知事室、議会があるのが自然と思うが、WTCにも僕の執務室があってもおかしくないと思う。
――府民と議会の意思が違うと今議会の当初は再三話していたが、この結論はありとあらゆる意見が府議会に吸い上げられたからこそ、徹底した議論がされた。賛成と反対がこれだけ拮抗(きっこう)していることこそが、府民の声そのものだと思う。
◎平松邦夫・大阪市長
咲洲(さきしま)・夢洲(ゆめしま)のまちづくりに向けて大きく一歩前進した。ベイエリアを関西活性化の起爆剤にしたいという知事、私、経済界の思いが一緒になっていることを府議会のみなさまに理解していただいたと思う。
――移転条例案が否決された重みをどう思うか
ビルの取得予算案が認められたのは、府市協調でまちづくりを描く動きや経済界の動きを「よっしゃ、もうちょっと時間を見てみよう」という表れ。(前回の)両方否決と、府市協調をしっかり府議会で受け止めていただいた今回とでは雲泥の差がある。
――WTCをどういう形で使ってほしいか
WTCはエリアのシンボル的存在。シンボルにふさわしい形で使ってほしい。我々にとって残っているのは、エリアを府市一緒になって活性化することに尽きる。