好評11月10日(火)、「心斎橋筋商店街はどう変わったかー地域商業を考える」が開催され、大変好評な講座となりました。雨模様な夜でしたが、たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。講演後の質問も4人の方から出されるなど、まちづくりに関わる問題意識が高いことが示されました。矢作弘さん(市大教授、元日経新聞記者)は、最初に英国チャールズ皇太子が「空間には序列がある」「都市の格付け」を提起していることを紹介し、その観点が大阪市には無い点を取り上げました。質問にあったWTC問題では、「地力」という言葉を紹介され、ロンドン、ハンブルグ、神戸、横浜では市役所から25分以内で開発もまちづくりも進むから成功感もあるが、咲洲・夢洲だけで25分であり、成功は難しいと述べました。スカイライン(高さ制限)の美しさ、銀座や丸の内、四条商店街などの例を上げ、御堂筋本町などで高層ビル化される問題点を指摘しました。現在の市役所本庁の建物の特徴点や心斎橋商店街でのドラッグストアーやゲームセンター、携帯電話点などの進出と商店街機能の低下を具体的調査に関わって問題視されました。最後では、関電が大阪城間近で建設した40階建てマンション問題を取り上げました。「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」「地区計画」などを紹介しながら、大阪市では町内会が悪い働きをしたことを紹介しました。(H)