赤バスの存続を求める市民連絡会が声明を発表したので紹介します。
橋下市長の赤バス廃止に抗議します(声明)
大阪市は「なくさないで」という痛切な高齢者や障がいを持つ人の声を踏みにじり、2013年3月31日をもって29路線あった赤バスを廃止しました。
2002年から導入された大阪市の赤バスは、「地域に密着したバスサービスとして、通勤・通学とは異なる日常的な移動サービス(買い物、通院、行政手続き)に対応」して「高齢者や車いす利用者も楽に乗降できる」ことをコンセプト(基本的な考え方)で運行されてきました。まさに「経済性」では測れない「福祉施策」の側面を持った赤バスは、地域になくてはならない市民の足=バスとして利用者に喜ばれ、全国に誇れる大阪市の市民サービスでした。
橋下市長は、このような赤バスのコンセプトを投げ捨て、赤字を「理由」に、市民や利用者の声を無視して赤バスを廃止しました。
私たちは、行政が心を配るべき福祉対策を投げ捨てる市長の暴挙に対して満身の怒りを込めて抗議をするものです。
2020年には、国民の4人に1人が65歳以上になると予測され急激に高齢化社会に向かっています。いまこそ高齢化社会に備える施策を強める時です。
それだけに、高齢者対策の一環としての意義も併せ持つ赤バスを切り捨て、市民のいつでも、どこでも、安全に、自由に移動する権利=交通権を保障すべき行政の責任を投げ捨てる市長の姿勢を許すわけにはいきません。
今後、起こるべくして起きる「福祉バス要求」への市民の声に寄り添い、新たな運動に取り組むことを決意するものです。
2013年4月1日
赤バスの存続を求める市民連絡会