橋下市長の辞任と「出直し選挙」について
2014年2月3日
大阪市をよくする会
事務局長 福井 朗
2月3日に松井府知事と橋下大阪市長は共同で記者会見を行い、橋下市長が市長を辞任し、「出直し選挙」を行うことを正式に表明しました。1月31日に行われた法定協議会で大阪都構想の「5区分離案」への絞り込みが否決されたことに端を発していますが、これはもともと大阪都構想自身の実現可能性が低く、「無理筋」であることを示したにすぎません。また、昨秋の堺市長選挙では大阪都構想が争点となり、反対を掲げた竹山市長が圧勝したこと、朝日新聞の世論調査でも反対が上回ったことなどからも明らかです。
合わせて、今回の「出直し選挙」はまったく道理がありません。仮に橋下市長が再選されたとしても議会や法定協議会の構成はまったく変わらず、任期も残された2015年12月まででしかありません。前回市長選挙に要した費用は6億3588万円に及び、今回も同様の費用がかかることが考えられ、税金の無駄遣いという批判は免れないでしょう。
また、予算審議の期間中に市長不在となり、行政と議会に混乱をきたすことは避けられません。
大阪市をよくする会は、明るい民主大阪府政をつくる会と連携し、「大阪都ストップ 維新政治打破 共同闘争本部」を立ち上げ、都構想の政策的批判とその学習、街頭での宣伝活動、これまでつながりのなかった各界各層とのみなさんとの共同を進めることを、1月27日の「両会合同 幹事団体・地域連絡会代表者会議」で確認しました。自らの政治の行き詰まりの果てに市政を投げ出し、多額の税金を浪費する党利党略の橋下氏の姿勢を厳しく指弾するとともに、両会で掲げた大阪都ストップ、維新政治打破の政治目標を達成するために、幅広い共同を作り上げ、全力をつくす決意です。
以上