大阪市をよくする会

【声明】吉村市長によるサンフランシスコ市との姉妹都市提携解消に抗議する

吉村市長によるサンフランシスコ市との姉妹都市提携解消に抗議する

2018年10月9日

大阪市をよくする会

 

 10月2日、吉村大阪市長は、サンフランシスコ市との姉妹都市提携を解消すると発表しました。60年にわたって両市の市民が文化、経済など様々な分野で交流を重ねてきた関係を、自らの「歴史認識」に基づいて一方的に姉妹都市関係を解消するなど言語道断と言わざるを得ません。サンフランシスコ市のロンドン・ブリード市長が「1人の市長が、2つの都市の人々の間に存在する関係を一方的に終わらせることはできない」との声明を発表したことは当然です。

 

 大阪市をよくする会は、吉村市長が昨年にサンフランシスコ市との姉妹都市関係を解消すると言及したのちに「サンフランシスコ市との姉妹都市解消の撤回を求める(事務局長談話)」(2017年12月6日)を発表しました。また、本年6月27日、姉妹都市提携の継続を求める集会を開催し、大阪市長あてに採択した集会宣言を送付したところです。

 

 そして、9月21日にサンフランシスコ市で開催された「少女像」1周年記念の集会に当会から有志4人が参加し、大きな歓迎を受けエールを交換したことは、両市の交流の歴史にとって大変喜ばしいことと考えています。

 

 また、今年のノーベル平和賞には戦時下の性暴力の根絶に取り組むコンゴの医師デ二・ムクウェゲ氏とイラクの人権活動家ナディア・ムラド氏に決まりました。世界の流れを見るならば、吉村市長の態度はまことに恥ずべき行為であり、国際感覚が全く欠如していると厳しく指摘しなければなりません。このような市長に万国博覧会を誘致する資格は全くありません。ましてや、万博をカジノの隠れ蓑に利用するなどもってのほかです。

 

 大阪市をよくする会の活動が、サンフランシスコ市民から高い評価を受け、「『慰安婦』正義連盟(CWJC)」から「感謝状」を、サンフランシスコ市議会議員から「栄誉賞」を授与されたことも述べておきたいと思います。

 

 たとえ吉村市長が姉妹都市提携を解消したとしても、両市の文化、経済などでの市民レベルの交流がとどまることは決してないでしょう。今後とも両市の市民レベルでの交流が発展することを願うとともに、次期市長選挙では再び姉妹都市提携を結ぶ市長の誕生をめざして奮闘します。

 

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