大阪市が職員給与を5%削減へ
大阪市の平松邦夫市長は8月28日に記者会見し財政再建に向け職員給与の削減に乗り出す考えを明らかにしました。
「朝日」8月29日朝刊
削減幅は明言しなかったが、市は09~17年度に基本給を一律5%、さらに管理職手当も削り、計約1千億円を削減する方向で最終調整している。昨秋の市長選で当選後、職員給与カットを実施するのは初めて。税収の落ち込みで17年度までに最大約1200億円の累積赤字が見込まれており、人件費に切り込むことを決めた。
市は市政改革基本方針に基づき06年度から、経常経費900億円の削減をめざしているが、07年度末現在で429億円(達成率48%)にとどまっている。今年度は05年度予算比で物件費の30%カットを目標に事業見直しも進めてきたが、これも削減額は約170億円にとどまる見通しだ。
平松市長は記者団に対し、「9月4日に発表できるよう経費削減の素案をまとめている」と述べた。しかし、市長選で平松市長を支援した職員労組の反発も予想され、市はなお調整を続ける。
大阪市の職員数は約4万1200人。総務省によると、07年4月現在の大阪市職員の平均年齢42歳の平均給料月額は32万4100円で、17政令指定都市で最も低い。(島脇健史、吉浜織恵)