毎日新聞は2月11日、次の報道を行いました。
大阪市営地下鉄・バスの「敬老優待乗車証」(敬老パス)の一部有料化案について、市は10日、昨年10月に反対決議されたことを受け、修正案を市議会の各会派に提示した。無料で利用できる上限額を引き上げるなど譲歩したが、最大会派の自民党が有料化に反対を打ち出しており、調整が難航しそうだ。
敬老パスは70歳以上の市民が無料利用できる独自制度。市は月5000円を超える分は自己負担としたが「季節によって利用頻度が異なり、外出機会の拡充を図る必要がある」として、無料上限額を年8万円に緩和した。
また、所得別に定めた負担金(0円~1万5000円)は一律3000円負担に修正。1人の年間平均利用料(約3万円)の1割負担をもとに額を決めたという。
一方、65歳以上が暮らす世帯の上下水道基本料金(計1576円)の免除を縮小する案も修正し「重度の要介護者が暮らす世帯」に限った素案に低所得者世帯を加えた。これら二つの修正で、削減額は当初の案より約20億円少なくなったという。
敬老パスについて、自民党の高野伸生幹事長は「有料化前提の議論はできない」と話している。