毎日新聞は2月13日、次の報道を行いました。
◇来年度から3年間で60事業176億円--「『元気な大阪』をめざす政策推進ビジョン」
大阪市は12日、11年度までの市政運営方針を定めた「『元気な大阪』をめざす政策推進ビジョン」の最終案を発表した。昨年10月に公表した案(中間とりまとめ)で不明だった年度ごとの数値目標や実施計画を新たに明記した。約60事業の支出は、来年度からの3年間で176億円を見込む。
ビジョンの柱となる市民協働では、「地域のまちづくり活動が活発に行われるようになってきた」と感じる人の割合を、26%から38%に引き上げるとした。街頭犯罪対策、放置自転車対策、ごみ減量--の三つの重点施策に対する取り組みは、市民の8割が認識するとの目標も掲げた。
また教育分野では、子どもたちの心情や学習への取り組みに対するアンケート結果を「元気アップ指標」と名付け、「将来の夢や目標を持っている」と答える割合の引き上げや、学力テストでの無解答率を全国平均以下に改善することなどを盛り込んだ。
◇年度数値目標や実施計画を明記
平松邦夫市長は「『具体性や目標数値がない』と厳しい指摘もあったが、(昨年10月の公表は)策定途上だった。こういう形で数字を肉付けして出せればいいと思っていた」と説明した。
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◆主な指標
項目 現状 目標
・街頭犯罪発生件数 4万4205件=07年 2万7000件=11年
・駅周辺の放置自転車台数 5万371台=07年度 2万5000台=11年度
・ごみ処理量 147.6万トン=同 130万トン=同
・新たに工業研究所を利用した企業数 年間10社=07年までの最多数 累計50社以上=09~11年度
・延べ宿泊者数 1423万人=07年 1600万人=11年
・「人の気持ちがわかる人間になりたい」と思う、こどもの割合 小学校89.1%、中学校90.9%=08年度 95%=11年度
・市域の温室効果ガス総排出量削減率(90年度比) 8%=06年度 10%=11年度